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情報とAI

AIに任せたい仕事ほど、渡していいのか迷ってしまう。

長い会議のメモを前にして、「これをAIでまとめられたら」と思う。けれど、取引先の名前も、まだ決まっていない話も入っている。入力する手が止まり、結局いつもどおり、自分で読み返すことにする。

会社からは「もっとAIを活用して」と言われている。使ってみたい気持ちもある。それでも、仕事の中身を入れようとした途端に、迷ってしまうことがある。便利そうな使い道は見えるのに、自分の判断で進めてよいのかわからない。

そのためらいは、後ろ向きだからとは限らない。普段から預かった情報を大切に扱っているからこそ、気になることがある。何かあったときに「なぜ入力したの?」と聞かれるのは自分かもしれない。そう思えば、手が止まるのも自然だ。

「名前を消せば大丈夫かな」と考えても、文章を読み直すうちに別の迷いが出てくる。この内容だけで、どこの話かわかる人もいるのではないか。そもそも、このサービスを仕事に使ってよいのだろうか。わからないことを、一人で調べて一人で決めるのは心細い。

一方で、上司から見ると、あまり活用が進んでいないように見える。「まだ慣れていないのかな」と思って勉強会を開いても、社員が聞きたいのは操作方法より、「この仕事では、どこまで使っていいですか」だったりする。

ここが話せないままだと、慎重な人は使わず、別の人は自分なりの判断で使うことになる。同じ職場なのに、頼れる目安が人によって違う。それでは、便利さよりも気疲れが増えてしまう。

すべての場面を先に決めるのは難しい。それでも、使ってよい環境を会社として確かめたり、判断に迷うものは誰に聞けばよいかを共有したりすることはできる。「それは確認してからにしよう」と言える相手がいるだけでも、一人で抱える重さは変わる。

聞いた人が、使い方を知らない人として扱われないことも大事だと思う。迷いを口にできれば、ほかの人も同じところで止まっていたとわかる。現場のそんな声から、会社に合った使い方を話し始められる。

YRでは、AIに任せたい仕事と、社内で確認しておきたいことを、一緒に整理するご相談も受けています。「使いたいけれど、ここで止まっている」という場面があれば、まずは機密情報を含めず、困りごとの概要からお話しください。

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